
カップウィズハンドルという名前を聞いたことがあるものの、「実際の取引でどう活用すればいいのか分からない」、「形の判断やエントリータイミングに自信が持てない」という方も多いのではないでしょうか。
特に形が綺麗なカップウィズハンドルを見つけてもその後必ず上昇するとは限らないため、「本当に信頼できるのか」不安を感じるトレーダーも少なくありません。
結論として、カップウィズハンドルは価格上昇を示す確かなチャートパターンではありますが、リアルトレードで活用するためにはいくつかのポイントを知っておくことが重要です。
この記事では、カップウィズハンドルの基本から見つけ方、実際の相場例を踏まえた失敗パターン・成功パターンに至るまで以下の項目で解説します。
- カップウィズハンドルとは
- カップウィズハンドルがなぜ価格上昇のシグナルになるのか
- カップウィズハンドルの見つけ方|初心者でも迷わない判別ポイント
- カップウィズハンドルはどこまで上がる?利確ポイントの考え方
- カップウィズハンドルが上昇したその後の事例
- カップウィズハンドルは失敗することもある
- カップウィズハンドルの練習はTradingCultの無料トライアルで
- まとめ
カップウィズハンドルとはどのようなチャートパターン?
カップウィズハンドルとは、価格が底を固めてU字型の形状を作る「カップ」と、一時的な調整が入った後に上昇して作る「ハンドル」の2つで構成されるチャートパターンです。
カップウィズハンドルのネックラインをブレイクすると、相場価格が上昇するシグナルとなります。
したがって、ネックラインをブレイクしたタイミングやサポレジ転換でエントリーをすることが一般的です。
カップウィズハンドルを初めて定義して広めた人物は、米国の著名な投資家であり投資理論家のウィリアム・オニールです。
オニール氏は、株式市場の歴史的な上昇銘柄を徹底的に調査し、そこに共通するチャートパターンを分析した結果、カップウィズハンドルというパターンを発見しました。
カップウィズハンドルには逆パターンもある
カップウィズハンドルには通常のカップウィズハンドルを逆さまにした「逆カップウィズハンドル」があり、これは売りシグナルを表します。
カップウィズハンドル完成後、セオリー通りハンドルの値幅分、ブレイク後に上昇をしました。
抑えられていたレジスタンスラインに何度も価格がタッチしていたことからも、綺麗にブレイクする可能性が高かったことが分かります。
また2018年1月〜2019年6月にかけて、ドル建てゴールドで大きなカップウィズハンドルが形成されました。
カップウィズハンドルが完成後、セオリー以上の大幅な上昇を見せ、2025年2月現在に至るまで上昇トレンドを描いています。